ホームページのリニューアルの進め方は?流れや注意点について

インターネットでの集客には欠かせないホームページ。しかし公開してから時間が経つと、運営するうえで課題が出てきたり、もっとこうしたいという望みが出てきたりするもの。そういったときに有効なのが、数年に一度のホームページリニューアルです。こちらでは積みあがった課題を解消したり要望を満たしたりするのに有効な、ホームページのリニューアルについて解説します。

目次

ホームページリニューアルの目的 

ホームページをリニューアルするのは、集客状況の改善が大きな目的です。さまざまな課題はあっても、このポイントはどの課題にも共通するものです。

目的1.コンバージョン率の改善

サイトでの成果に至った数値を表すコンバージョン率の改善は、リニューアルの大きな目的のひとつです。ホームページのアクセスを増やしてコンバージョン率を改善するために、より使い勝手がいいデザインにします。

目的2.新しい機能を実装

ユーザーが使用しているブラウザは、最新版に随時更新されています。そのため、ホームページもそれに対応させていく必要があります。またそれまで動画などのコンテンツを活用していなかった場合、新たに実装することもリニューアルの目的となります。

目的3.SEOに強いサイト構成

ユーザーが情報を探しやすいのはもちろん、Googleから評価されるホームページにするのも大きな目的です。サイト構成がSEO面で不利であればなかなかいい結果が出ませんが、ホームページをリニューアルすることでこの問題を解決できます。

目的4.デザインが古い・使い勝手が悪い

ホームページのデザインにもトレンドがあります。かなり前に作ったホームページであれば、デザインの古さや使い勝手の悪さの改善がリニューアルの目的となります。

ホームページリニューアルのメリット・デメリット

ホームページリニューアルには、メリットとデメリットがあります。

メリット1.ホームページの中身を整理整頓できる

開設した当時は見やすくても、コンテンツが増えるにつれてホームページ内がごちゃついたり、内容が重複したりしてくるものです。継ぎ足しを繰り返してきたことが原因であるこれらの事象も、必要なものだけを残して最新の形に設定し直すことができます。

メリット2.サイトの機能向上が図れる

ホームページの管理や更新の際にかかっていた時間が、リニューアルすることで大幅に短縮される可能性があります。最新バージョンのプログラムやプラグインが実装されることによりサイトの表示速度がアップし、コンバージョンの改善にもつながります。

メリット3.ホームページの中身を強化できる

ホームページを開設した当時にはなかった事業が立ち上がっている場合や、各事業の優先順位が変わっていたりする場合、リニューアルによってターゲットを絞った展開をしていくことが可能です。

メリット4.最新のデザインでイメージアップが図れる

当初は最新だったホームページデザインも、時間が経つにつれて古いものになっていきます。時代に合った最先端のデザインを導入することで、ユーザーからいいイメージで閲覧してもらえるでしょう。

メリット5.SEO強化ができる

時間の経過に伴って、ユーザーが求めるキーワードは変わっていきます。リニューアルの際に検索される可能性が高いキーワードを盛り込むことでSEOの強化につながり、ページの上位表示が狙えます。

デメリット1.費用が発生する

ホームページリニューアルを制作会社に依頼すると、数十万円~100万円以上の費用が発生します。リニューアルは3~5年ごとにおこなわれますから、定期的にまとまった出費が必要となります。

デメリット2.通常業務以外に手間がかかる

ホームページリニューアルを成功させるには、制作会社との打ち合わせが欠かせません。通常業務に加えて、リニューアルのための作業が余分にかかることになります。想定以上の手間や手間がかかり、スケジュール通りにいかないことも出てくるでしょう。

デメリット3.改悪になる可能性がある

最善策をさまざまに施してみても、いざ公開してみたら以前のホームページの数字のほうがよかった、ということも起こります。リニューアルした後にこれらのことに気づいたら、その都度改善していかなくてはなりません。

デメリット4.検索順位が一時的に低下する

ホームページをリニューアルした後には、検索順位が一時的に下がることがあります。すべてのサイトでそうなるわけではありませんが、以前とまったく同じ内容のホームページではないため、これは仕方がないことといえます。検索エンジンが新しくなったホームページを再評価するまでは、検索順位が下がることを覚悟しなくてはならないのです。

ホームページリニューアルのタイミング

ホームページをリニューアルするのに適したタイミングは、一般的に3~5年程度です。しかし時期が前後しても、上述した目的を達成することが難しくなってきたり、問題が生じたりしたときには、随時ホームページのリニューアルを検討しましょう。

デザインが古くなったとき

ホームページが閲覧される環境は、時代とともに変わっています。今やユーザーの6割は、スマートフォンでサイトを閲覧しているといわれています。サイトデザインも、ユーザーの見ている環境に合わせる必要があるのです。

他サイトと比べて機能が劣るとき

競合サイトや他サイトと比べたときにホームページの機能が劣っているなら、リニューアルのタイミングです。ユーザーが読み進めにくい環境は、改める必要があります。最適な表示がされなかったり、セキュリティ上の不安を与えてしまったりするならリニューアルを検討しましょう。

サイトが複雑化してしまっているとき

当初はすっきりと見やすかったホームページも、コンテンツを追加していくにつれてサイト構成が複雑になってしまうことはよくあります。不親切なホームページになっているなら、リニューアルのタイミングといえます。

ホームページへのアクセスが増えないとき

ホームページ設置の大きな目的は、ホームページへのアクセス数やコンバージョン率のアップです。数値が頭打ちになってきたなら、ホームページリニューアルを検討しましょう。

ホームページリニューアルの流れ・進め方

ホームページリニューアルをするには、準備も含めた手順を守る必要があります。大切なことは、事前の設定です。サイトの公開予定日の4ヶ月ほど前からスケジュールを決めておくといいでしょう。

手順1.リニューアルの目的・目標数値を決める

まずホームページリニューアルの目的を決めましょう。集客をアップしたい、採用率を高めたい、業務を改善したいなど、会社によって目的は違います。目標数値はサイトへの訪問者数やアクセス数・問い合わせ数・予約数・作業にかかる時間などです。この数値は理想だけではなく、実際に運用することを前提に考えて設定しましょう。

手順2.どんな人に向けたホームページなのかを決める

ホームページを見てほしい人の職種、業種、年齢、性別などをはっきりとさせましょう。ここが決まらないと、新しいホームページを設計することができません。

手順3.ホームページリニューアルの費用を選ぶ

どのくらいの予算でリニューアルするかを決定しましょう。費用対効果を見極めて金額を出し、複数の制作会社から見積もりをとり比較します。料金はホームページのタイプとページ数で異なるほか、どこまでの範囲を制作会社に依頼するかによっても変わります。予算として50~120万円ほどみておく必要があるでしょう。

手順4.ホームページ制作会社を選ぶ

すでに取引のある制作会社を選ぶのか、新規で制作会社を発掘するのか、それぞれの得手不得手を比較して決めましょう。

手順5.ホームページの内容やデザインを決める

ほとんどを制作会社に任せることもできますが、細部にわたっていいものを作るためには、できるだけ自社で決めるのがおすすめです。掲載する画像や動画などは、プロに依頼すると見栄えがいいでしょう。またデザインは、ユーザーの印象を大きく左右する要素です。見やすく情報を検索しやすいデザインを、妥協なく選んでください。

手順6.ホームページを構築する

制作会社がコーディングをおこない、ホームページを仕上げていきます。この工程に入ると修正作業がスケジュールにシビアに響いてきます。修正はできるだけ、コーディングの前までに済ませましょう。

手順7.完成したホームページを検証する

コーディングが完了したら、新しいホームページの中身をチェックします。要望がすべてかなっているか、細かく確認しましょう。ユーザー目線であらゆるボタンやバナーをクリックし、動作を確認します。想定と異なっている場合は、制作会社に修正を依頼します。すべての確認が済んだら、リニューアルは完了です。

ホームページリニューアルの注意点 

ホームページリニューアルは、簡単な作業ではありません。無事に新しいホームページが公開されるまでには、注意しなくてはならない点がいくつかあります。

注意点1.完成するまでは現行ホームページのままである

ホームページを実際にリニューアルできるのは、すべてを構築し終わった後となります。できたところから随時公開したいところですが、残念ながらそれはできません。リニューアルにかかる期間は、早くて3ヶ月です。この間は現行のホームページが公開されていることを念頭においておきましょう。

注意点2.新しいホームページの公開サーバーをどうするか決めておく

ホームページを公開するには、サーバーを決めなくてはなりません。現行のサーバー会社をそのまま使うか、新しいサーバー会社に変えるかを決めましょう。サーバー会社を変える場合は、今まで使っていたサービスが引き続き使えるかどうかを確認する必要があります。

注意点3.新しいホームページのドメインをどうするか決めておく

新しく作ったホームページのドメインを現行のまま使うのか、それとも新しく取得するのかについても決めておきましょう。そのまま使う場合は、さまざまな作業が切り替え時に必要となります。そのサポートはオプションとなることがありますので、必要であれば制作会社に依頼しましょう。

注意点4.現行ホームページのSEO力を引き継げるかどうか確認

現行ホームページにSEO的に強いページがある場合、新しいホームページにそれを移行する設定をするかどうか決めます。設定は専門的なものとなりますので、制作会社に依頼しましょう。

まとめ

ホームページのリニューアルは、その必要性が出てきたときに主体性を持ってすることをおすすめします。会社の数だけ、ホームページリニューアルの目的は違います。まずは目的をはっきりさせるところから始めましょう。数十万円以上のまとまった費用のかかるホームページリニューアルですから、準備を入念におこない成功に導きたいものです。専門知識がなくても心配することはありません。親切で優秀なホームページ制作会社を選び依頼することで、不足部分をフォローしてもらえます。

ホームページリニューアルの目的がはっきりしているなら、今が決断のときです。自社のスタッフや関係者に協力を仰ぎ、いいホームページリニューアルができるように議論を重ねていきましょう!

よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

目次
閉じる